アッサラーム・アレイコム
アラブ料理のレシピをお届けします♪
アラブ料理研究家のファラウラです。
日本ではヨーグルトと言えばデザートのイメージで、料理に使うのは珍しく、抵抗があるかもしれませんが、アラブ・中東に限らず、世界中でヨーグルトをスープや料理、ソースに使うことがよくあります。
ヨーグルトを使うと、カロリーダウンにもなるし、スープにすると酸味も抑えられ、さわやかになるので、ぜひ牛乳や生クリームのように使ってみて欲しいです。
アラブ料理教室ファラウラで、とても人気のあるスープでした。
・どんぶりでいける
・毎週必ず作る
など、嬉しい感想も頂き、おすすめのスープなので、ぜひお試し下さい。

材料
玉ねぎ 1個
にんにく 1.5片
バター 大1.5
水 1/2カップ
ヨーグルト 大3
小麦粉 大1.5
コンソメ 1.5個
牛乳 2カップ
カルダモン(粒) 2個
ローリエ 1枚
マスティック・ガム(あれば) 少量
白こしょう 少々
フライドオニオン 適量
作り方
- 鍋にバターを溶かし、にんにくみじん切りを香りがでるまで炒め、玉ねぎのみじんぎりに塩ひとつまみ(分量外)をして、よく炒める。
- 1に、カルダモン、ローリエ、マスティックガム(あれば)、コンソメを入れ、フタをして10分煮る。
- カルダモンとローリエを取り出し、2と、ヨーグルト、小麦粉をミキサーにかけ、滑らかにする。
- 鍋をさっと洗い、3と牛乳を入れて、白こしょうをし、カルダモン、ローリエを戻し、弱火で温める。
- 器に盛り、フライドオニオンを散らす。
※味が足りなければ、塩(分量外)で整える。
カルダモン、ローリエを取り除く ミキサーにかける
マスティック・ガム
カルダモン
ローリエマスティック・ガム
مصطكى أو مستكةこのアラビア語は間違い
マスティック・ガムとは
ギリシャのヒオス島に自生するウルシ科のマスティックの木から採れる天然樹脂。
天然の食用ガムで、世界最古のガムと言われています。
マスティックは、日本語では【洋乳香】と言われ、食用の物は主にアラブ諸国ではアイスクリームや牛乳を使ったお菓子、スープなどに使われ、ガムとして噛んだり、胃のむかつきや消化不良のときにかじったりします。
【乳香(フランキンセンス)】と同じものでは? と勘違いされやすいですが、
乳香とマスティックは別の物です。
乳香はカンラン科の樹脂であり、食用もありますが、主にバホール(お香)として使われる高価なもので、オマーン産などが有名です。
乳香(フランキンセンス)を焚く時に、マスティックも一緒にまぜて焚く場合もあります。
はるか昔、日本や中国の書では、マスティックと乳香(フランキンセンス)は同じ物と記載されていたようで、その基源が混乱されていた理由は、樹脂を固めたもので見た目も似ていること、故郷がはるかかなたアラビアの地であったことなど、わかりにくかったからだと言われています。
※現在は別の物だと表記
ヨーグルトを使った世界の料理
- レバノン【クッバ・ラバニーヤ】→ブルグル入りの揚げ団子にヨーグルトベースソース
- エジプト【ケシク】→ヨーグルトを使ったお粥
- トルコ【マントゥ】→水餃子にヨーグルトのソースなどをかけたもの
- トルコ【アイラン】→ヨーグルトと塩のドリンク
- イラン【ターチン】→ごはんにヨーグルトとターメリックなどを混ぜて炊いたもの
- イラン【ドゥーグ】→ヨーグルトと炭酸のドリンク
- ヨルダン【マンサフ】→ジャミードという、塊の乾燥ヨーグルトをソースにしたごはん
- ヨルダン【マクルーバ】→野菜やお肉と炊いたごはんに、クミン入りのヨーグルトをかける
- リトアニア【冷たいボルシチ】→ビーツとハーブの冷たいピンクのヨーグルトスープ
- ブルガリア【タラトル】→きゅうりやハーブのヨーグルトスープ
- ブルガリア【スネジャンカ】→きゅうりやハーブの水切りヨーグルトサラダ
- インド【ライタ】→野菜やハーブ、香辛料とヨーグルトを和えたサラダのようなもの
クッバ・ラバニーヤ(レバノン) マンサフ(ヨルダン) ドゥーグ(イラン)
ほんの一部かもしれませんが、思いつくヨーグルトのお料理をあげてみました。
ヨーグルトを料理に使うと本当に美味しいので、ぜひ試してみて下さいね。