アッサラーム・アレイコム
アラブ料理のレシピをお届けします♪
アラブ料理研究家のファラウラです。
デーツはアラブ・中東で日常的に食べられる果実で、日本語では「なつめやし」と言われ、形が似ているのでそのような名前になったようですが、「棗(なつめ)」とは違うものです。
デーツの歴史は古く、古代エジプトの時代にはすでに栽培されていたそうです。
約450種類以上の種類があると言われているデーツ、栄養価が非常に高く(カロリーも)、ラマダーン明けの最初にまずデーツを食べてから食事を取るとされています。
よく目にするのはドライデーツですが、フレッシュなうちは生で食べることができ、触感は少しこりこりして、ほどよい甘さでとても美味しいです。
このプリンは、お砂糖は一切使わず、デーツの自然な甘さのみで作ります。

材料
デーツ 20個
牛乳 3カップ
シナモンパウダー 小1
カルダモンパウダー 小1/2
ローズウォーター 小1(あれば)
コーンスターチ 大3
コーンスターチ用牛乳 1/4カップ
作り方
- デーツは手でつぶすか、包丁で刻んでたたく。
- 1にシナモンパウダー、カルダモンパウダーを入れて手でまぜる。
- お鍋に牛乳を沸かし、2を入れてかき混ぜる。
- 耐熱ボウルとザルを用意し、3を流しいれ、ザルに残ったデーツをヘラで押して水分を絞り、水分とデーツのかすにわける。(デーツのかすは使いません)
- 洗ったお鍋に、4の水分を戻し、牛乳で溶いたコーンスターチを入れ、ずっとかき混ぜながら火にかける。
- ある程度固まってきたら火を止め、少し冷ましてから器に入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
- お好みでアーモンド、ピスタチオ、レーズンやココナッツ(それぞれ分量外)などでかざる。
※残ったデーツのかすは、あずきペーストのようになります。お好きな方は食べてもいいし、捨ててしまっても構いません。
いろんなデーツ
- 固めてあるデーツ
- 柔らかいデーツ
- ある程度硬さのあるデーツ
アグワ(固めてある) イラン産(柔らかい) チュニジア産(硬さあり)
※デーツプリンを作るときは、イラン産の柔らかいデーツを使うと作りやすいです。
デーツの他の食べ方
- サラダに入れる
- ボール状にしてココナッツやナッツをまぶす
- 間にくるみなどナッツを挟む
UAEなどでは、チョコレートがけをした、個包装のオシャレなデーツ菓子があります。
お土産にもいいですね。

生のデーツは、黄色やオレンジ色。
乾燥させると濃縮されて甘さが増すので、ドライデーツよりは甘くないですが、ほどよい甘さとジューシーさで、とても美味しいです。

ファラウラは生のデーツがとても好きで、住んでいたエジプトの田舎の家の冷凍庫に必ずいつも常備していたので、よく食べていました。
また、旅先で胃腸が疲れたり、朝ご飯を抜きたい時に、デーツだけを食べてパワーチャージすることもありました。
チュニジアで泊まっていたホテルでは、毎日美味しいデーツを届けてくれるので楽しみでした。
甘くて濃厚なデーツプリン、ぜひ作ってみて下さい。